日本が世界文化遺産に推薦していた「明治日本の産業革命遺産」は5日、ドイツ・ボンで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で登録が正式に決定した。
幕末から明治にかけて急速に発展した日本の炭坑、鉄鋼業、造船についての文化遺産である「明治日本の産業革命遺産」は、萩、鹿児島、韮山、釜石、佐賀、長崎、三池、八幡の8つのエリア、全23の資産で構成されており、そのうち8つの資産が長崎エリアに属する。
長崎エリアの構成資産は以下のとおり。
- 小菅船場跡
- 三菱長崎造船所 第三船渠
- 長崎造船所 ジャイアント・カンチレバークレーン
- 長崎造船所 旧木型場
- 長崎造船所 占勝閣
- 高島炭坑
- 端島炭坑
- 旧グラバー住宅
長崎造船所 ジャイアント・カンチレバークレーンは、スコットランド製。明治42年(1909年)に輸入され、現在も稼働している。
旧グラバー住宅は、スコットランド出身の商人、トーマス・ブレーク・グラバーが住んでいた日本最古の木造洋風建築物。国の重要文化財でもある。
端島炭坑、通称軍艦島。海底炭鉱として栄えたが、1974年に閉山。島内の建物は損傷が激しい。