長崎の未来が見えてくる複合図書館施設『ミライon』まもなく大村にオープン!

JR大村駅から徒歩3分ほどの場所に真新しい大きな建物が完成しているのを見かけた方もいるのではないでしょうか。グレーの壁とガラス張りの大きな窓が印象的なこの建物は、長崎県立図書館と大村市立図書館が一体となった『ミライon図書館』と『大村市歴史資料館』から成る複合図書館施設『ミライon』。2019年10月5日にオープンするこの施設をNagasaki365が覗いてみました。

メインエントランスを入ると大きな吹き抜けがあり、右手のガラス張りから差し込むやわらかい光が館内全体に広がっています。1階には子供向けの開架スペース「こどもしつ」があり、ちょっと低めの棚が並ぶ間にかわいらしい木の椅子と机が配置されています。開架冊数は4万冊、101ある閲覧席いっぱいに子供たちが座って、本に夢中になっている様子を想像するだけでワクワクしてきます。

一般資料の開架があるのは3階。21万冊が収まるスペースを有しています。こどもしつの開架4万冊と、2階、4階、5階の3フロアに設けられた書庫内の閉架冊数を合わせると収蔵能力はなんと202万冊。九州最大であることはもちろん、全国でも有数の規模を誇ります。開館時の蔵書数125万冊から今後新たに世に出てくるさまざまな書籍が追加されていくことでしょう。閲覧席は3階だけで200席以上。4階にも資料閲覧スペースがあり、100席以上の閲覧席が用意されています。電源付きの席も多く、PCやタブレットを持ち込んでじっくり調べ物をしたり、勉強することも可能です。

ミライonが持っているのは図書館としての機能だけではありません。収容人数200名の多目的ホール(1時間900円)や学習スペース(104席)、1室定員6名のグループ学習室(4室)、研修室(収容人数76名、1時間400円)、対面朗読室(2室)などがあり、人々が集う場所としてもさまざまな形で利用できるようになっています。火~金の開館時間は夜8時まで。学校帰りや仕事帰りにもゆっくり利用できます。旧大村市立図書館で人気だった毎週恒例のミニコンサートも復活する予定とのことです。

1階サブエントランス側には大村市歴史資料館があります。大村の歴史を伝え、郷土史の学習を支援する資料の展示に加えて、今回新たに大村の通史を紹介する常設展示室と、デジタルテクノロジーによる常設展示も登場。スマホやタブレットを使ったインタラクティブな体験で、日本史上でも重要な出来事である天正遣欧少年使節について学べます。制作したのはウルトラテクノロジスト集団・チームラボ。アート、サイエンス、テクノロジー、クリエイティビティの境界を越え、国内外でさまざまな活動を展開するチームラボが最新テクノロジーを駆使して作り上げた作品で、長崎という身近な地で起きた歴史の一幕をぜひ体験してみてください。(チームラボの常設展示については後日、あらためてNagasaki365でご紹介します。)

開館日当日(2019年10月5日(土) 12:00)は、先着3,000名にロゴ入りトートバックとオリジナルのしおりのセットをプレゼント。また、教育改革実践家として知られる藤原和博氏による開館記念講演も行われます(午後2時30分より多目的ホールにて、午後12時より入場整理券配布)。

ミライon

住所
〒856-0831 長崎県大村市東本町481番地

駐車場
205台(施設利用者は無料)

開館時間
ミライon図書館/火~金 10:00~20:00、土日祝 10:00~18:00
大村市歴史資料館/火~日・祝 10:00~18:00

休館日

  • 月曜日
  • 蔵書/資料整理日(毎月末)
  • 特別整理期間(10日間以内)
  • 年末年始(12/28~1/5)

ミライon図書館ウェブサイト
https://miraionlibrary.jp

Text: Yukie Ishibashi/Photo: Keiju Kubo

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