「故郷 高島」― 山崎 政幸

シーカヤックの上から撮影していたら松尾 誠先輩が声をかけてきた。

 

光町アパート8階の廊下、両サイドに部屋が並ぶ。この階で14世帯が暮らしていた。
長屋作りのアパートは今は珍しい。7階、8階は無人だが、その下の階は今も人が住んでいる。
このアパートは8階建だがエレベーターが無い。皆、階段を上り下りしてた。

 

光町アパート8階東4。私が3歳から18歳まで両親と暮らした部屋。台所と玄関。当時、ガス、電気、水道、家賃は全てタダだった。

 

光町アパート屋上から端島(軍艦島)を望む。以前はアパートの屋上はテレビアンテナでいっぱいだった。
高島では潮風の影響でテレビアンテナの寿命が通常の半分と言われている。島の生活はそれだけ厳しい環境だった。

 

蠣瀬の裏側をシーカヤックで進む。島の裏側は断崖絶壁が続く。

 

高島炭鉱鉱業所跡。事務所建物はかろうじて残っているが立て坑などの鉄塔は撤去されている。

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ライター

山崎 政幸

フォトグラファー

山崎 政幸

協同組合日本写真家ユニオン正会員。2014年Jリーグ・オフィシャルフォトグラファー。風景、旅行写真、ドキュメンタリー、スポーツ写真を撮ります。